« 祝 30万アクセス | トップページ | 愛すること とは? »

2013年2月 9日 (土)

殴る 殴られる ということ

小生が中学生の時、ブルース・リーは伝説的な憧れの存在であり、
ジャッキー・チェン が売れ始めていた頃だった。

きっと
 あんな風に強くなりたい
 華麗に人を殴り飛ばしたい
 力強く人を蹴り飛ばしたい

と思っていたのだろうか?
毎日、腹筋・背筋・突き・蹴りのトレーニングをしていた。
19800415_01
ヌンチャクを振り回す若き日の筆者

中学校では空手をやり、さらに己を鍛えてやると強い決意で臨んだが
格闘技系の部活は柔道部しかなかった。
空手部は
失意の中、体は鍛えられるということで、やむなく柔道部に入部した。

中二の時、つっぱり軍団からタイマンでケンカをやれとの御命令。
小生意気なガキだった小生はつっぱり軍団から目をつけられていたようだ。
相手に選ばれたのも小生意気だったので理由は同じであろう。
バンドマンに憧れ、エレキギターを弾くお坊ちゃま育ちの鼻につく嫌なヤツ。
お互いクソ生意気なガキだと互いに嫌っていたんだな きっと。
目くそ鼻くそを笑う とはこのこと。

それにしても、つっぱり軍団も存外だらしがない
自分達の手を汚さず、邪魔なハエどもを退治しようという算段か
まあよいわ。
自ら望んで、では罪の意識にさいなまれるが、
やむを得ない非常の場合である。
誠に不本意ではあるが
ブルース・リーやジャッキーのごとく華麗に人を殴り飛ばせるチャンスだ
実戦経験は皆無であるが、映画を見てイメトレは完璧である。
心が躍った
教室に机で囲まれた特設リングが設営され
カァ~ン
戦いのゴングが鳴った。

腰の入らないなんとも無様なパンチ。
しかし臆することなくパンチを放ってくる。
そこまで俺が嫌いか
不真面目とは言え柔道をやっている小生には
エレキギターかぶれの繰り出す なまくらパンチが良く見えた。

カウンター一閃、パンチを出そうとした、その刹那
ふと頭にある思いがよぎる。
鍛え上げた俺の拳が、ヤツの顔面を捉えた時、ヤツはどうなるのだろう?
その瞬間
ヤツの右拳を左手で掴み取り、奥襟をとって、足をかけ、投げ技一閃
待て、そうじゃないって しまったぁ~
ズン
見事な一本
だが誠に不本意な一本である
身体が勝手に反応してしまったのだ。
ブルース・リーが遠のいていく
まって~
俺を置いてかないでくれ~
柔道の鍛錬恐るべしである。

もちろん、それで勝負が終わりではない。
そのまま袈裟固め に移行。
相手の右腕を決め、寝ながらヘッドロックをするような寝技である。
このとき自分の脇腹のアバラの出っ張ったところを、
ヤツのみぞおちに押し付けると
横隔膜が圧迫されるのか息ができなくなる。
1分後、相手がギブアップ。
観客はドッチラケ
ブーイングの嵐の中、なんともサエナイ結末である。

またしても不本意な一本
もはやブルース・リーの後姿さえ見えない。
柔道の鍛錬、誠に恐るべしである。

中三の時、クラスの強そうな二人組に呼ばれた。
顔のアチコチにアザ。
明らかに殴られたあとだ。
つっぱり軍団にヤキを入れられたらしい。
屋上の出口の踊り場に来いとのこと。
あちゃ~
集団リンチかよ
指定の場所に赴くと、8名のつっぱり諸君が勢ぞろい。
誰も殴られた跡がない。
やはり集団リンチか

やられる前に理由を聞いた。
バレーボールの大会で、うちのクラスが優勝したからだという。
くだらん、まあ奴等にしてみれば理由などどうでもいいのだろう。
怒りはこみ上げたが不思議と怖いとは思わなかった。
8名相手では当然勝てるハズはない。
しかし、性悪で負けず嫌いな小生
誰か一人は道連れ、いや自分が受けたダメージの3倍は与えてやる
余力があれば、可能な限り道連れにしてくれるわ~
そう考えていた。

これは
 恩は倍返し
 仇は3倍返し

の家訓からきたものと思われる。

集団と戦うブルース・リーが頭に浮かぶ。
ブルース・リーがワタシの元に戻ってきてくれた。
やってやるぜ師匠。
アドレナリンが体内に満ち溢れる。
自分がどれだけやれるのか?
鼓動が高鳴り、握る拳に力が入る
しかし
この中の誰かとタイマンをヤレ・・・とのお告げ
はっ?
タイマン?
あの二人、タイマンで一矢も報いずかよ
だらしねぇ~

この頃の小生の身体能力は
 握力 70kg
 背筋力250kg(だったような気がする)


イメージを切り替える
チャックノリスとの戦いだと思えばいい
ブルース・リーのごとく上着を脱いで上半身裸になる。
しかし、対戦が実現することはなかった。
理由?
なぜでしょうね?
 格闘技オタクだった
 これからヤキをいれられるのに薄ら笑いをしていた
 鋼のような肉体をしていた

真相はわからないが
結局名乗り出るヤツが出ず、タイマンはお流れとなってしまったのだ。
ブルース・リーはワタシの前から走り去ってしまった。
師匠~

高校も工業高校に進み、それなりのイベントがあったが
結局、殴ったことも、殴られたこともない。

なんだその結末は

お怒りはごもっとも

しかし、お待ちあれ
一度高校の時マジゲンカを見たことがある。

殴られた唇は、自分の歯と相手の拳でズタズタ。
殴った拳も相手の歯が当たって皮がズル剥け。
アチコチ血だらけ。
数人がかりで止めるが
すさまじい怒りと勢いは、止めに入ったものにも向けられ
都合10人ほどがトバッチリを受け負傷。
拳、肘、蹴り、あらゆるものをブンブン振り回す。
本気で暴れる人間って おっかね~
結局片方は鼓膜が破れ重傷で病院行き。
当然両者とも停学。
片方は謝罪を拒否し退学。

殴っても痛い
殴られても痛い
やっても一つの得もない。

このような悲惨な経験をすることなく悟りを得る。
これこそ処世術の極意というもの。
戦わずして勝つ。
やっぱり平和が一番である。


  blogramのブログランキング

共感した 役に立った 面白かった
                        という方はポチッと応援よろしくお願いします。

|

« 祝 30万アクセス | トップページ | 愛すること とは? »

人間学」カテゴリの記事

願望」カテゴリの記事

笑える話」カテゴリの記事

コメント

ゆきごんさん
いや~ お恥ずかしい
(当人はいたって不真面目な事を真面目に書いてます)
コメントありがとうございます

まあ争い事なんてものは一生無縁でいいですよね
ちなみに戦わず負けたとしても
勝ったつもりになってればいい
これぞ世界最強の????

投稿: まんたろう | 2014年6月19日 (木) 23時52分

感動したわ(*‘∀‘)
最後の言葉に感動よ!
戦わずして勝つ!誰一人として
痛い思いすることは無いわね。
平和が一番…本当にその通りだわ。
それにしても、まんたろうさんにお怪我
が無くてよかったわ~

投稿: ゆきごん | 2014年6月19日 (木) 15時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 殴る 殴られる ということ:

« 祝 30万アクセス | トップページ | 愛すること とは? »