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2020年8月25日 (火)

COOLPIX P1000は買い?(できること、必要なモノ、かかる金額)

そこそこの投資で
大げさな準備を必要とせず
お気軽お手軽に
そこそこの写真を撮ることができる
 万能な大人のおもちゃ Nikon COOLPIX P1000
何をどう求めている方がCOOLPIX P1000を買っても後悔しないのか?
数あるカメラの中から COOLPIX P1000を選ぶ一助になれば幸いです



COOLPIX P1000が買いな人はこんな方

 投資できる金額は20万くらい

 カメラ本体と三脚だけで、お手軽に月や惑星や太陽が撮りたい

 出力媒体はSNSやネット上にアップするくらい
 写真を見るのはスマホ・PCのモニター(FHD/4K)が主
 印刷するにしても、せいぜい300dpi/A4サイズで印刷する程度
 (A4 300dpi、4Kモニターで見るなら1000万画素で十分)

 カメラがデカくて重くても気にしない・苦にならない



COOLPIX P1000使いこなしに必要なもの

 写真撮影全般に必要(お高めで頑丈な三脚)¥2~30000くらい

 太陽を撮る(ND-100000減光フィルター)¥9000くらい

 超クローズアップ撮影がしたい(クローズアップフィルター No4)¥2~3000くらい

 タイムラプスが撮りたい(複数回撮る場合は充電器、予備バッテリー) ¥8000くらい

 月や土星や木星などの惑星が撮りたい(微動雲台、リモコン)¥10000くらい

 惑星をもっとキレイに残したい(スタッキング処理ソフト)無料

 天の川が撮りたい(RAW編集ソフト・画像処理ソフト)無料 

 滝や水の流れを絹みたいにしたい(NDフィルターセット) ¥6000くらい

 光の反射を除去してはっきりくっきりさせたい(CPLフィルター) 上記NDと価格は込み


 もっと深く(オプション)  
   淡い天体を撮りたい
   天の川をもっとキレイに撮りたい
   (星像を点にしたり、長時間シャッターを切る必要あり)
     ポータブル赤道儀・レリーズ ¥50000くらい



【作例】

太陽を撮りたい
Dscn0561_00001
部分日食
Dscn035221000
太陽黒点の撮影
Dscn034021000
黒点の拡大撮影

ND-100000、または、ND400の2枚重ね(ND-160000)で撮影できます
AFはほぼ合わないのでMFを使う必要あり
ND-100000であればシャッタースピードは1/500sec以上でブレる心配はほぼありません





惑星や月が撮りたい
 以下の写真は撮って出し
 または多少のレベル補正程度を実施
Dscn0838-1200-0_20200819202601
木星と大赤斑とガリレオ衛星(画像処理をしています)

Dscn0835-1200
土星  ISO 100, f8, 1/13sec, 2156mm(35mm換算12000mm相当)
シーイングなどの条件が整えばカッシーニの間隙も分解します

Dscn0764_1200


 惑星撮影時の注意点
  高倍率で撮影が必要な惑星は撮影条件がかなりシビアです
  シャッターボタンを押すだけでブレるのでセルフタイマー、リモコン、レリーズを使います
  風がある日は頑丈な三脚をもってしてもウルトラ望遠域ではブレがひどくて撮影になりません
  なるべくシャッタースピードはあげておきたいところですが
  土星は木星よりも暗いためシャッタースピードは上げられず
  きれいな星像を得るのは撮影条件がある程度整っている必要があります
  また、惑星を大きく撮るためには電子ズームが必要ですが
  RAW形式では電子ズームは使えずJPEGでの記録となるので後で補正も厳しいです
  その他、空気の透明感やシーイング(ゆらぎ)なども写りに大きく影響します
  よりキレイに撮るためには、適正な気象条件だけでなく
  気象条件に応じてマニュアルで撮影条件を追い込む必要があります

  Dscn0956
  風によるぶれ

  Dscn0957
  ピントが甘い上に、空気の揺らぎによる星像のゆがんだ状態


 さらに一歩先へ
  よりキレイに残すためには赤道儀で追尾して動画で撮影したり
  複数枚の写真をスタッキング処理後に鮮鋭化するなどの処理が必要となります
    天体写真の世界 画像処理の方法

 
 




天の川が撮りたい
COOLPIX P1000で撮れる星空は?
Dscn0910_ref_1200
ISO 100,  f2.8,  30sec,  4mm(35mm換算24mm相当)
30秒露光しても写ってるのはせいぜい3等星までくらいでしょうか

Dscn0910_1200
Capture NX-D(Nikon専用RAW形式ファイルの編集ソフト)で
+1EV、シャドウを100に持ち上げると、ここまで情報自体は残ってます
天の川がボウッと浮かび上がってきました
ただ、これだとPCのモニターでは天の川が見えるんですが
スマホだと淡すぎてよくわからないので

Dscn0910_1200-ov_20200823195101
無料画像編集ソフトGIMP(ver 2.1.0)で黒部分はより黒く
明るい部分はより明るく、ちょっと大げさに補正しました
天の川の見え方が眼視に近いのは、この補正後の画像の方ですが
眼視ではもっとよく見えます

 編集ソフトは何を使うべき?
  猫も杓子も!の勢いでよく使われてるのがAdobe社のLightroom
   Adobe Photoshop Lihgtroom
  20GBクラウドストレージ、Lightroom Classic、Photoshop付きのサブスクで月額¥980
  Youtubeで多くの方が使い方や技を紹介しているので使い方に困ることもないでしょう
  ただねぇ 
  COOLPIX P1000から出力される画像データはカメラの値段相応ですし
  筆者の画像利用はせいぜいブログにアップが関の山
  そこに有料のソフトが必要か?っていうと、いらないと思いますよ
  カメラもソフトもいずれは高性能・高機能なモノが必要になるかもしれませんが
  それ以前の段階であれば以下のフリーソフトで十分だと思います

   GIMP(ver 2.10.20)
      無料の画像処理ソフトの定番、Photoshopがなくてもコレで十分です

   Capture NX-D V1.6.3 
    無料RAW編集・現像ソフト 初心者のNikonユーザーならコレから始めよう

 星空の確認は?
   Stella Theater Lite
  



超クローズアップ撮影がしたい
Dscn05051000
COOLPIX P1000のクローズアップモードだけでなく
クローズアップフィルターを使うことでさらなる拡大撮影も可能となります
P1020956
Dscn030610002
体長3mmくらいの小さなアリ

クローズアップ撮影は被写界深度が非常に浅くなるので
このように入り組んだところで
かつ、動き回る生き物相手だとピントが外れることも・・・・
シャッターを押す力で微妙にカメラが動く影響すら受けるので
リモコンでシャッターを切るくらいの配慮が必要です




水の流れを絹糸のように表現したい
Dscn0711_1000
ISO 100, f8, 1sec, 14mm(35mm換算80mm相当), ND64使用
ND(減光)フィルターを使用しシャッタースピードを遅くすることで水の流れが絹糸のように表現できます




水面の反射を抑制したい
Dscn0708_1000
ISO 100, f4.5, 1.6sec, 6mm(35mm換算32mm相当), CPLフィルター・ND64使用
Dscn0657_000011000
CPLフィルターを使用することで水面の反射を抑え、水の透明感を演出できます
ただし、CPLフィルターは光の角度によっては効果が出ない場合があります

筆者使用のCPL,ND8,ND64のお得な3枚セットのレビューとご紹介

 K&F Concept CPL/ND8/ND64フィルター3枚組セットは買い



タイムラプスを撮る
(静止画を一定間隔で連続で撮影し10秒間の動画を作成する)

夕焼けモード(10秒間隔で50分撮影)




鳥や生き物を撮る
Dscn0063-1200
COOLPIX P1000は遠くのものを引き寄せて撮ることができます
特に警戒心の強い生き物相手でもシャッターチャンスは生まれやすいでしょう
しかし、お高いカメラに比べて以下の点に注意が必要です

 AF精度、AF速度が圧倒的に劣る
 暗さに弱いので周辺の光量次第では望遠ではシャッタースピードを上げられないことが多い
 上記の弱点によりピンボケ率が高くなります
 
Dscn0800_1000
ISO 100, f8, 1/125sec, 539mm(35mm換算3000mm相当)

撮影当日はどんよりした曇り
焦点距離539mmに対してシャッタースピードは1/125sec
5段分の強力な手振れ補正はついてますが
生き物相手なのでシャッタースピードが稼げない時の被写体ブレだけはどうしようもありません
せめて手持ちではカメラがブレないように注意します
Dscn08051200
ピントが微妙(左の花にピントがあってて、蝶は若干手前なのでピンボケ)
Dscn0807_1200
こちらも微妙にピンボケか手ブレが起きています

COOLPIX P1000の長所は弱点でもある
 センサーサイズが小さいがゆえに、このボディサイズで長焦点が実現でき
 画角を小さくできるP1000ですが、得られる画角と引き換えに感度が低いのは避けようがありません
 明るくない環境では、適正露出=シャッタスピードは遅めになり手ブレや被写体ブレしやすい
 そのことを理解してうえでCOOLPIX P1000を使い倒しましょう




寄せるカメラであっても、自分があと一歩寄れ
COOLPIX P1000はISO 800までが使える範囲だと思われますが
筆者はほぼISO 100に固定しています
なるべく焦点距離を短くして光を多く取り込んで解像感を維持したいので
寄せられるカメラであっても寄れるときはなるべく自分が寄ります
焦点距離を小さくすれば、f値が下がり、シャッタースピードが稼げるので
手振れや被写体ブレを抑えられるからです
Dscn0809_1200
ISO 100, f5.6, 1/160sec, 252mm(35mm換算1400mm相当)
このサイズだと感じにくいですが
Dscn0809_1200up
拡大すると同じ光の具合で撮った、より長焦点の写真よりノイズが少なく
解像感が向上してます


いかがでしたでしょうか?

 カメラやレンズの価格は
 どのような状況下でも美しい写真が撮れるポテンシャルに対して支払われる対価

趣味の範囲でかつ筆者が写真を利用する(SNS)、見る(FHDモニター)くらいであれば
高価なカメラに高価なレンズでなくても十分楽しめます

むしろ、値段相応のポテンシャルの足らない部分を撮影者が頭や足を使って補って使い倒す
これも面白いですよ
カメラと三脚とフィルターなどを揃えても20万円くらいの投資で
 一芸に秀でた尖がった性能でここまで遊べるカメラ
COOLPIX P1000は実に面白い存在だと思います


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